2012/06/25

Intuos5を買ってみた:検証編

開封編に引き続き使用感などをざっとまとめてみたいと思います。









機能面の説明はPC Watchさんの記事が詳しいので詳細は割愛します。
(しかし絵を描かない人がIntuosのレビューするってどうなの・・・?)

それでは雑感をば。
・見た目/さわり心地
表面はプラスチックではなくラバー仕上げになりました。
さらさらとした質感で個人的にはアリだと思いますが半年、1年と経過した後に変にベタついたりしないか少し不安です。
(Intuos3のペンのラバー部分はベタついたりすることがあった)

・描き心地
Intous3でも特に不満はなかったのですが5はやっぱりすごく描き心地がいいです!
センサー感度が3と比較すると2倍になったことの恩恵でしょう。(とはいえ4と同じらしいです)
俺はペンの持ち方が正しくないのと筆圧が低いので余計に繊細な入力が可能になった様に感じます。この辺りは流石Wacomだなーと。

また所有しているIntuos3はセンサー部が4:3でしたがこれが横長になったことで面積をちゃんと使えるようになりました。地味な点としてセンサー部に「逃げ」の領域が設けられている事で画面端での使い勝手は大きく向上していると感じます。

・ファンクションボタン
横にあるボタンは少しくぼんでいて、指で触れると画面上にHUDが表示されます。
押し込むとぷちっとした感触があり良好な感じです。
HUDが表示されることでいちいち手元を見なくても入力が可能です。同時押しも認識できます。レスポンスも良好です。

といった感じで基本性能はとてもいいようです。
ではいろいろと評判の悪い事柄を検証して行きましょう。

・箱が臭い
はい、本当にどうしようもないほど臭いです...orz
多分印刷のインクの匂いだと思うんだけど、外箱/ドライバとかが入った箱共に結構強烈です。部屋に箱を置いておくとしばらくのうちに部屋全体が臭くなります。ちょっと頭痛を覚えるくらいに。
保証期間中は箱や付属品をすべてキレイに保管する派だったのですが速攻で潰して処分しました。
いくらデザインが良くてもこれはいただけません・・・・・

・タッチ感度が鈍い/使い物にならない
個人差はあると思いますが言われているほど酷いとは思いません。(ちなみに俺の環境はMacbookPro 15/Mac OS X 10.6.8/Intel Core i7 2.3 GHz /Memory : 16 GB /AMD Radeon HD 6750M 

カンバス回転等の動作をタッチジェスチャーとファンクションキーとで比較すると、ファンクションキーはきびきび動くのに対してタッチではほんの少しディレイがかかる感じです。動作もそれほどスムーズではありません。が、使えないほど遅くもない感じです。
iPhoneやiPadみたいな感度を期待すると激しくがっかりします。例えるなら初期のエクスペリアみたいなちょっとカクつく感じですかね・・・

しかしこれは「正しいフォーム」で動作させた場合の話。
具体的に言うと例えば2本指タッチの時に手のひらやもう一方の手の一部がパッドに触れていると正しく認識しません。これ地味に問題じゃね??
なので「ペンを持った状態でもタッチはできる」のですが「しっかり手を浮かせて指だけで触れる」を意識しないと「使えない」って事になっちゃいます・・・

またデフォルトだと「3本指タッチでラジアルメニュー表示」等の触れるだけで呼び出せる系の動作なんですが、触れて二呼吸くらいおいて表示されるのでファンクションキーを触った方が精神衛生上良さそうです。
なので何回もトライしてたりするとたまに最初の1本だけが認識されてシングルクリックに化けちゃったりもします。絵を描いてる時は変なとこをブラシで汚しちゃう原因になったりもしました。
このあたりはドライバで個別にON/OFF設定できますのでシングルタッチ系は全てOFFにしました。

タッチ関連は今後ドライバー次第で良くなるかもしれません。が、売りにしているほど良くもなく、言われているほど悪くもなく・・・といった感じです。
ただし、量販店のデモ機でWindows7につながった物があったのですがそちらは絶望的なくらい反応が悪かったです。デモ機のスペックのせいなのかWin版のドライバの出来が悪いのかはわかんないですが。

・シート交換が修理扱いになった
これ、人によってはかなり問題かと。Intuosはセンサー部分にシートがかぶせてあるのですが、その種類が豊富な事も売りの1つだったと記憶しています。
直接ペンで触れて入力する訳ですからシートの滑り心地、ペン先の滑り心地をある程度カスタムできるのは強みだったはずです。
(あ、ペン先は交換できるのでシートとの組み合わせが事実上バリエーションが少なくなったってことです。)
また当然シートもペン先も消耗品です。気軽に交換できなくなったのは少々痛いですね。
これが上記のタッチセンサーが一体化したためって理由もタッチ部分の出来の微妙さにぐぬぬとなります。

・その他
マウスは別売りになりました。(もともと使ってなかったので問題無し)
USBケーブルが着脱式になった。(これはむしろナイスな変更)

といったところでしょうか。
とにかくタッチ部分は現状では強くおすすめできない要素が多いです。
しかしながらそれ以外は文句無くすばらしいので非常に惜しい製品ですね。
ちょっと急いで作りすぎたのかな?なんて憶測もしてしまいます。

とは言え描き味については文句無くすばらしいです。Intuos3にはもう戻れない!ってほどでもないけどw
そんなわけでしばらくは正しいタッチフォームを模索しながら(あるいは割り切ってOFFにして)使って行こうと思います。
それにしてもあんなに臭い箱はとっととどうにかしたほうがいいんじゃないかな〜。


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